小学生の学習法

 

 小学生は学校で学習したことがわからなくなる前にしっかりと復習をすることが大切です。

 そのために、有隣塾では全教科のドリルを使用して、学習内容の定着を行いつつ、苦手としている分野については、集中的な学習で克服をはかります。また、得意としている分野については、どんどん学習を進めていきます。

 特に、小5、6年生で学習する内容は、中学1年生や2年生の学習で基礎、土台となるものです。小4から高3まで継続して指導できる有隣塾だからこそ、先々を見据えた学習に取り組むことができます。

 「とりあえずいまわからないことが何とかなればよい」という学習ではなく、「将来を考えて、いま必要なことを身につける」学習を大切にしています。

 

 小学4年生

 4年生は学習内容が徐々に高度になっていく学年です。

 特に算数では「概数(がいすう)=おおよその数」が出てくるあたりから、算数がわからなくなる子が多くなっていく傾向が強いです。

 この原因は、それまでの算数は日常に存在する事柄を中心に考えるか、もしくはあらかじめ決められた計算の手法にしたがって考えることが中心であったのに対し、1兆、1億などという見たことも接したこともない数に出くわすからです。

 これは算数が具体的な事柄から抽象的な事柄へと進化する第一段階です。この抽象化がさらに進むと「算数」から「数学」へと変化します。

 つまり4年生の算数は、将来の数学に向けた準備の第一段階なのです。

 「10歳の壁」と呼ばれる学習困難の一つの原因がここにあります。

 

 また、国語力も大切です。文に書いてあることを文字から読み取る能力は4年生くらいから発達します。それまでは文字からでなく音から理解する音読学習が大切ですが、4年生からは文字を読んで内容を理解し、適切に表現する学習が始まります。

 これは算数の文章題(=割り算など)を読む力にも関わります。変な公式を丸暗記して当てはめるのではなく、文章の内容を理解してストーリーを思い描く学習をしていくなかで、国語と算数が両輪となって進んでいけます。

 

 有隣塾では、ものを考える力を土台にして「10歳の壁」を乗り越え、大人に向けた第一歩を踏み出します。

 

小学5年生

 5年生になると学習内容は中学の準備そのものになっていきます。

 国語の文章は長くなり、内容の説明や感情の読み取りなど高度な文章読解能力が必要となります。

 算数は割合と速さの計算があります。ほとんどの算数指導が「も、く、わ」「は、じ、き」などの意味不明な記号で機械的に理解させる指導法をしていますが、割合の理屈を理解することは国語力を密接に関わってくる問題ですので、やはり文章の内容を理解して考えられるようになってほしいところです。

 ちなみに、この「割合」をしっかり理解できていないと、中学生の方程式の文章題や一次関数で歯が立たなくなります。

 

 

小学6年生

 6年生になると学習内容の高度さは中学生に匹敵します。

 ここでは5年生のうちにどれだけしっかり学習内容を理解できてきたかが大きく影響してきます。

 また、学年の後半に入ると、学習内容は中学への準備そのものとなります。

 有隣塾では、6年生の一定の時期から中学の予習(英語、数学)を始めています。