ご献本いただきありがとうございます

  先日、Twitterでやりとりをさせていただいたご縁で、相澤理先生( o_aizawa )から、『日本史ゴロゴ』と『マンガで倫理』を有隣塾へご献本いただきました。なんと塾生へのメッセージ付きです。

  これにどれくらい感激しているかを表現するのは難しいのですが、10年来の大ファンである人から直接プレゼントをもらうイメージでしょうか。

  相澤理先生と言えば、『東大のディープな日本史』シリーズが有名です。第1作を見た時の衝撃は何とも言えないものでした。

  東京大学の分科の二次試験は日本史、世界史、地理の3科目から2科目の選択になります。進学校に通っていなかった私は受験勉強はほぼ自力でやりました。先輩には東大を受けた人すら1人しかおらず(ちなみに上の兄です)、何をどれくらいやれば良いかも適当でした。
  私は日本史と世界史を選択しましたが、なかでも日本史は全科目の中でもっとも得意で好きでした。国語や数学も偏差値では日本史と同じくらいでしたが、日本史はオタク的に好きでした。

  結局、東大には合格出来なかったのですが、私は長い間、自分が東大に受からなかったのは、

1、現役時のセンター試験マークミス
2、浪人時の受験勉強なめすぎ
3、英語サボりすぎ

  だと思っていました。国語と数学は東大模試で全国上位(20位以内)でしたし、日本史にも自信がありました。
  しかし、この東大のディープな日本史を読んだとき、私の大きな思い違いに気づかされました。

  私が出来なかったのは実は得意と信じていた日本史だったのです。

  私は日本史の出来事や用語の知識ならどの受験生にも負けないレベルだったと思います。単純に知識量の勝負となる早稲田大などではかなりの上位で戦えたはずです。しかし、東大日本史は論述問題のみです。東大の先生がこの問題を通して何を聞きたいのか、何を理解しているか知りたいのか、という点にまったく思いをはせず、ただ知っている知識をつないだだけの作文をしていたのです。

  ディープな日本史1で自分が受験した1994年の問題の解説を読んで、文字通り目が覚めました。知識量ごっこのクイズまがいな勉強では、そもそも東大には受からないのだ、と。

  私はずっと自分の受験は、真面目さの不足と運の悪さだと思っていました。しかし、相澤先生のディープな日本史はそんな私の勘違いを20年ぶりに正してくれたのです。

  今回のことがどれだけ嬉しかったかおわかりいただけたでしょうか。

  生徒が使う前に、せっかくなので倫理をやり直して、26年ぶり3度目の、そして最後のセンター試験は日本史と倫理で挑もうと思います。